雪音は、叔母の家へ向かう道すがら、強い懐かしさを覚えていた。何年かぶりの叔母宅訪問で、家族に会えるかと思うと、彼女の胸は高鳴った。玄関でチャイムを押すとき、彼女の頭の中には、叔母の暖かいハグと、手作りのおいしい料理の記憶がよみがえってきた。しかし、この訪問が思いがけない波乱の始まりになることを、彼女はまだ知らなかった。

玄関をくぐると、出迎えたのは叔母と、結婚に失敗して最近実家に戻ってきたいとこの香澄だった。二人は昔から親しかったが、雪音は、今回のかすみの様子がいつもと違うのを感じとらずにはいられなかった。明確な理由はわからないけれど、彼女のまわりには、どこか神秘的で人を引きつける空気がただよっていた。
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